「リハビリレシピ動画」患者さん実践レポート|みんなの工夫
 
            管理栄養士監修:株式会社おいしい健康 管理栄養士
          パーキンソン病患者さんの中には、「手を動かしにくい」「時間が経つと動きづらくなる」など悩みを抱える方が多くいらっしゃいます。
          
          そこでリハビリキッチンでは、料理の細かい動きがリハビリになるというコンセプトで、さまざまなレシピを紹介してきました。
          
          
          今回は毎日料理を作っている患者さんに、今まで紹介してきたリハビリレシピを実践していただきました。新しい発見や気付きはあったのか、お話を伺いました。みなさんも作るときの参考にしてくださいね。
        
リハビリキッチンのレシピや工夫を実践していかがでしたか?
みんなの発見・気付き
- カレーのあめ色玉ねぎは時間がかかるので、作り置きもおすすめ
- ふくさ寿司の薄焼き卵は、片栗粉を入れて破れにくくすれば扱いが簡単
- 餃子は丁寧に包めばリハビリになるけれど、時間がかかる場合も。時短できる包み方も知っておくといい
本格スパイシーチキンカレー
          
            虹の谷さん:
          
          家族全員カレーが大好物なので、「本格スパイシーチキンカレー」を作りました。玉ねぎの皮をむくところなど、手順に表記のない部分に意外と時間がかかりました。にんにくとしょうがのすりおろしはチューブを使いましたが、皮むきからしていたら、もっと時間がかかったかも。
          
          
          
            クミンやガラムマサラといった、スパイスを使ったカレーを作るのは初めてでしたが、香りがとてもよかったです。
          
          ヨーグルトを使った料理なので、普段食べるカレーよりは酸味があるけど、「おいしい!」と家族から感想をもらいました。
          
          
          最近は時々キッチンに立つ程度だったのですが、
          
            家族の喜ぶ顔が見たいし、リハビリにもなるので、これからもどんどん手料理を作ってあげたいと思いました。
          
          
          
          
            ヨシミンさん:
          
          私も作ってみましたが、スパイスをそろえるのが大変でした。手元にある材料で代用できる方法があれば知りたいです。
          
            玉ねぎを30分炒めるのも、私には難しいので、あめ色玉ねぎにする場合はあらかじめ炒めて冷凍しておいたものを使うといいかな、
          
          と思いました。
        
管理栄養士コメント
様々なスパイスを使う本格カレーのレシピです。深い香りは薄れますが、スパイスがない場合はカレー粉だけでも大丈夫ですよ。また、最近はカレーのスパイスコーナーで「あめ色玉ねぎ」という商品が売られていることも。市販品も上手く活用して「おうちの味」の参考にしてみてくださいね。(おいしい健康 管理栄養士)
ふっくらおいしいふくさ寿司
          
            RENさん:
          
          「ふっくらおいしいふくさ寿司」は、
          
            薄焼き卵に片栗粉を入れることで破れにくくなるというのが新しい発見
          
          で、家にあった材料でアレンジして作りました。卵で巻くときは、レシピの包み方以外にも、手でつかみやすくて見た目もかわいいかなと思って茶巾包みにもしてみましたが、これは包むのに少してこずりました。
          
          最後にお寿司に巻くための三つ葉がなかったので、ニラで代用してみました。
        
 
            ジューシーな焼きぎょうざ
          
            レオさん:
          
          私は「ジューシーな焼きぎょうざ」を作ってみました。
          
            材料を切るのは包丁の代わりにフードカッターを使いましたが、包む作業は手を細かく動かさなければならず、苦労しました。
          
          
          
          
            るーみんさん:
          
          ぎょうざを作るときに用意した皮が25枚入りのものだったのですが、16個包んだところで薬が切れて、動けなくなってしまいました。オフになると気分が落ちてやる気もなくなってしまうので、もう少し工程が少ないほうがいいかなと思いました。
          
          
          ※オン・オフとは
          
          薬の効果が途切れる時間帯が出ることをウェアリング・オフ現象と呼び、省略して「オフ」と呼ばれています。反対に薬が効いている時間帯は「オン」と呼ばれています。
        
管理栄養士コメント
              リハビリキッチンでは手元を動かすリハビリの一環として、切ったり、混ぜたりする工程を多いものをご紹介しています。もちろんその日の体調に応じて、やりにくい工程などはみなさんが工夫いただいたように、フードカッターを使ったりしてアレンジしてもいいですね。
              
              
              また、材料はチューブのすりおろししょうがや、にんにくを用いてアレンジしても大丈夫です。ぎょうざが包みにくいときは、パタンと皮を二つ折りにするだけでもいいですし、油をひいたフライパンにぎょうざの皮半分量を敷き詰めるように並べ、肉ダネを広げるようにのせ、その上に残りの皮を肉が見えないように並べて、蓋をして蒸し焼きにするとお好み焼きのような大きい餃子になります。(おいしい健康 管理栄養士)
            
懐かしくやさしいスイートポテト
 
            RENさん: 私はスイートポテトを作ってみたのですが、確かに時間がかかりました。 さつまいもの皮むきはレシピ動画のように、さつまいもをまな板に寝かせて横にピーラーを引いたら、ラクにできました。
 
            手順に入っていた、 さつまいもを切るときに、まな板の下にぬれ布巾を敷くという工夫も、しっかり固定できてよかったです。 さつまいもを袋に入れて絞り出すのは、つぶれていない“いも”が袋に詰まってしまいうまくいかなかったので、手でのばして焼きました。
ヨシミンさん: 私も作りました。 絞り袋は私も使わず、さつまいもの皮をカップにして焼いた後、穴じゃくしでこした生地をのせてモンブラン風にアレンジしました。
ご協力いただいた参加者のみなさま
 
             
               
               
               
              ![料理について、患者さんが悩んでいることとは?[オンライン座談会・前編]](/public/assets/parkinson/kitchen/idea/img/index_04.webp) 
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