Respect for Intellectual Property 知的財産の尊重

基本的な考え方

知的財産活動は、製薬企業としての事業展開を支える重要な戦略の一つに位置付けています。強固な自社知的財産群の形成を進めるとともに、他者の知的財産権を尊重することを基本的な姿勢としています。

研究成果の権利化から事業展開まで一貫した対応

当社は、革新的な医薬品を継続的に創出し患者さんへ届けるため、研究成果の適切な保護と活用に取り組んでいます。
各研究部門から創出される発明・製品群に関連する特許出願・権利化を行い、当社の競争優位性確保に取り組んでいます。外部研究機関との共同研究においても、その成果について積極的に特許出願・権利化を行っています。現在(2026年6月)、当社の特許保有件数(出願中含む)は、世界で約1,550件にのぼります。特に、製品保護においては、物質特許出願だけでなく、用途・製法・製剤などの関連特許を含め、製品をさまざまな角度から保護するための特許群(パテントポートフォリオ)を構築しています。また、再生・細胞医薬分野では、住友ファーマの親会社である住友化学およびグループ会社と連携し、事業化を推進しています。そのため、株式会社RACTHERAおよびS-RACMO株式会社と協働し、同分野に関する知的財産面の課題にも取り組んでいます。

こうした知的財産活動を踏まえ、当社は製品ごとの事業戦略及び研究開発戦略に即した知的財産戦略の検討および意思決定体制を構築しています。主要市場である日本および米国を中心に、関連部門と密接に連携しながら、各国における知的財産面での製品保護および戦略立案を推進しています。また、米国子会社の知的財産部門との連携強化や、グローバル知的財産委員会(Global Intellectual Property Committee)での定期的な議論を通じて、重要開発品を中心とした知的財産戦略の共有及び高度化を図っています。一方で、特許出願国に関する基本方針のもと、出願国の選定や維持・放棄については、関連部門と共に個別事情を踏まえた見直しを行い、知的財産の適切な管理にも努めています。

これらの取り組みにより、製品価値の最大化と事業リスクの低減を両立する知的財産活動を推進しています。