低血糖ってどんな症状?
監修:順天堂大学 名誉教授 河盛 隆造 先生
低血糖は、糖尿病の治療中に起こりうる緊急事態
          糖尿病を薬剤で治療中の患者さんは注意が必要です。食事の量の不足や過度の運動が低血糖の原因になることもあります。
          
          きちんと理解し、適切な対応ができるようにしておきましょう。
          
        
 
            参考:日本糖尿病学会 編・著: 患者さんとその家族のための糖尿病治療の手びき改訂第58版, p.94, 南江堂 2020
低血糖時の対応
ブドウ糖の携行
          ブドウ糖あるいは砂糖やジュース(ブドウ糖を多く含むもの)などを常に持ち歩くようにし、低血糖と感じたらすぐに摂ります。
          
          
          注)α‐グルコシダーゼ阻害薬を服用している方は必ずブドウ糖を摂ってください。
          
          ブドウ糖の入手は医師に相談しましょう。
          
        
決して我慢してはいけません!
意識レベルが低下するほどの低血糖を起こしたときは、救急車を呼んでもらう、周りの人に病院に連れていってもらう必要があります。万が一に備えて、あらかじめ周りの人にお願いしておきましょう。必ず医療機関で治療を受けましょう。
再発の予防
低血糖の状況を記録する
 
            
              低血糖が起きるときは、食事の時間がいつもと違う、いつもより長くまたは激しく運動をした、など普段と異なることをした時に多いようです。
              
              低血糖を起こした状況や時間帯を記録し、服用している薬剤を継続してよいかどうかも医師や薬剤師に相談しましょう。
            
緊急時IDカードの携行
 
            「わたしはダイアベティス(糖尿病)があります」と表示された力一ドを常に持ち歩くようにしましょう。
              
              このカードは低血糖や交通事故などの緊急時に、周囲の人や医療関係者にダイアベティス(糖尿病)があることを知らせ、適切な処置を促すためのものです。低血糖が起こったときに、すぐに低血糖症状を理解し、助けてくれるひとがいつも周りにいるとは限りません。
              
              周囲の人に自分がダイアベティス(糖尿病)治療中であることをあらかじめ説明しておき、協力をしてもらうとよいでしょう。
            
              ID力一ドは送料のみで入手できます。スマートフォンアプリ版もあります。
              
              HP:
              
                JADEC(公益社団法人日本糖尿病協会)
              
              
              電話:03-3514-1721