運動療法 3:食後すぐにできる簡単エクササイズ
監修:横浜総合病院 糖尿病センター センター長 田中逸先生
          血糖値を低下させるのに有効な運動のタイミングや、家のなかでも手軽に実践できる運動を動画でわかりやすく紹介しています。運動療法を禁止・制限した方がよい場合もあるので、運動内容についてはかかりつけの先生にご相談ください。
          
          体調が悪いとき、疲れているときなどは運動をやめましょう。また、運動中に体調が悪くなるなど、少しでも体に異常を感じた場合は直ちに運動を中止しましょう。
          
        
 
              2021年10月29日作成
血糖値低下に効果的な運動タイミングをデータで紹介
          動画でご紹介している試験結果を一部抜粋してご紹介します。
          
          この結果からも、血糖値低下には食後の運動が効果的であることがわかります。
          
        
              糖尿病と診断されて日の浅い患者さんを以下2つのグループに分けて2つの試験を交互にした結果を再解析した。
              
              
              ●毎食15分後に15分間(1日3回で合計45分間)歩く生活を60日間続けたグループ
              
              ●1日1回朝食前にまとめて45分間歩く生活を60日間続けたグループ
              
              
              【結果】1日1回朝食前に運動したグループでは血糖値、並びにHbA1cが改善しなかったのに対し、毎食後に15分間歩いたグループでは血糖値およびHbA1cともに改善がみられた。
            
 
                
              健康で活動的な人を以下4つのグループに分けて、朝食から2時間後までの血糖値の平均を比較した。
              
              
              ●運動なしのグループ
              
              ●朝食前に歩いたグループ(30分間)
              
              ●朝食直後に歩いたグループ(30分間)
              
              ●朝食30分後に歩いたグループ(30分間)
              
              
              【結果】朝食前に歩いたグループと運動なしのグループでは血糖値の平均は変わらない。
              
              一方で、「朝食直後」に歩いたグループでは2時間後までの血糖の平均は下がっている。
            
 
                 
                